【サクラ島自由作文 − 2通目】
今日は、僕が、この大学づくりを行う過程を見ていただき、
アドバイスをいただいた、あっちゃんこと、中島さんから。
背筋が、キリッとのびるような作文です。(2011年6月7日にいただいたもの。)
*サクラ島自由作文にかんしては、コチラ。
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今日、是枝監督の『奇跡』という映画を観てきました。
この映画は九州新幹線全線開業を一つのモチーフとして作られており、
九州が舞台、鹿児島がその中心になっています。
桜島が何度もシンボル的に登場するのですが
その他、西郷さんの銅像も磯庭園も光り輝く錦江湾も登場しません。
いたってふつうの、フォトジェニックでもない街角、家並み、人々。
そういう鹿児島的空間に
本当に暮らしているかのような日常性をまとった役者さんたちによって
ちょっとキュンとする物語が繰り広げられます。
懐かしさと、切なさと、愛しさと、温もりと、光り。
「あなたもきっと、誰かの奇跡。」とはこの映画のキャッチコピーですが、
大切な誰かがいることや、その誰かは大切なひとなんだと気づくことは
大袈裟かもしれないけど奇跡みたいなことなんだよ、
ひたひたと胸の奥に迫ってきました。
さて。私は先生役として生徒役の久保サンと会い、
サクラ島大学がこの鹿児島の中に着地するためのあれこれを
一緒に考えるような時間を何回か持ちました。
それがどれほど役に立ったのか意味があったのかはわかりませんし、
久保サンが職員の皆さんと作りだそうとしているサクラ島大学というものを
どれだけ的確に感じ取れているかもわかりません。
だから「テガミヲカイテ」との依頼で書くこの手紙も何となくソワソワするのですが一度、
期待ということについて久保サンと話し合ったことがあるものですから
私からの勝手なる期待を書いて手紙を終えさせてもらいます。
開校、おめでとう。
そう言ってくださる多くの方々の期待をお預かりし、
一緒にはぐくみ、お返ししていけるように、
街が新鮮に見えたり、ひとに発見があったりする大学だといいですね。
出会いを紡ぎ、一つずつ光りを灯していけるような大学だといいですね。
それらを守り育てていけるだけの逞しさを備えた大学だといいですね。
サクラ島大学、開校、おめでとうございます。
STUDIO K. 中島秋津子
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